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天才マグロ名人

伝説のマグロ名人をご存知だろうか?日本一のマグロ名人
日本のマグロ漁業の関係者で知らない人がいないといわれる
伝説の男のお話です。

その男が今でも伝説として語り継がれる大漁の話があります。
名人の船がメキシコ湾を南下していくとマグロを追って操業している
船が密集している場所があったそうです。そこはマグロの回遊場所。

名人はあえてその場所を離れて他の船がいない海域に行き、ついに
マグロの回遊するスポットを見つけ出し、約1ヶ月の間に1300本もの
マグロを獲った上なおかつ仲間の船にも教えてあげたそうです。その
場所での約1ヶ月の操業で日本船漁獲高の5%を記録したことになった。

そのほかにも日本船が近づきもしなかった海域でマグロの新漁場
を開拓したりと数々の伝説を残したそうだ。

それほどの実績が見過ごされるはずもなくマグロ名人めがけて多くの
総合商社や水産会社が札束抱えて門をなしたそうである。それでも
マグロ名人は全ての申し出を断ったそうである。海に生きる男として
金に転ぶことがいやだったからだそうだ。

さて、ここで、なぜマグロ名人はそのような神がかり的な偉業をなし
えたのか。天才的な感によるものだろうか?それとも隠された秘密
があったからなのか?

そもそもの原点は海軍での経験が後に大いに役に立ったそうである。
レーダーや操船技術、気象学、物理学などをみっちり勉強したのが
基礎になったそうだ。

科学的アプローチにより潮の流れや海底の地形を読みマグロの回遊場所
を探し当てたそうだ。第六感ではなく科学的なアプローチを重視したそうだ。

マグロがいないマグロがいないと嘆く人間に限ってレーダーや漁探知機
の操れない漁労長が多い、マグロがいないのではなく見つけることが
できないだけだと。

さらにすごいのは科学的アプローチにとどまらずマグロの生態研究を徹底
したそうである。マグロをたくさん獲りたければ、マグロのことをよくわから
ないといけないということで徹底的に研究したそうだ。24時間交代で気象
条件はじめ自然条件を観察記録したり、釣ったマグロの状態を分析したり
して例えば、マグロには”船付き””満腹感””学習能力”という習性がある
ことを発見した。

船付とは、マグロは回遊魚なので流れものに付く習性のことだそうだ。
例えば、マグロはサメやくじらや流れ木について泳ぐ習性があるのでこれを
利用してマグロをおびき寄せて船から餌を与えながら危害を与えずにしばらく
運航する。そして船とマグロの群れを親子関係すなわち船付きにすることで
楽に捕獲できるようにすること。

満腹感とは、マグロは空腹時に餌に食いつくのではなくかえって警戒感
が強く、危険を感じて餌をなかなか食べない習慣があるので、反対に満腹
になる迄獲らないでえさを与えることにする。満腹になると警戒感がうすれ
て、いくらでも餌をほしがるようになる。その習性を利用して捕獲すること。

学習能力とは、マグロは頭の良い魚なので、聞きなれない船のエンジン音
を聞くと警戒するので近づかない。したがってしばらく餌付けして音に対する
警戒感を和らげてから捕獲すること等々。こういった独自の研究と努力により
数多くのマグロ漁法を編み出したそうである。

いやはや名人とはかくもすごいものなのですね。絶え間のない努力と
科学的アプローチと独創性により、伝説的な記録を築き上げたのですね。

マグロの気持ちがわかるようにならなければ、マグロが取れないと。
名人と呼ばれる人は、まさにマグロと会話できる名人だったのですね。

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